お知らせ
西暦2142年、サイバー技術とバイオ技術の発展により人々は頭にICチップを埋め込むことが義務付けられ、そのチップにより個人情報や生体情報が管理されることとなった。
そんな中、どこからともなく突如出現し、人々を熱狂させる建造物が注目されるようになっていた。
その建造物の中では、ICチップの登録情報を用いて「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」の五感を賭けて、騙し合い・蹴落とし合いの熾烈なギャンブルゲームが繰り広げられているという。
そして、最後まで勝ち残った者は「この世のすべてを自由にできる」と伝えられており、日々多くのギャンブラーたちを魅了している。
人々は、その神秘のベールに包まれた巨大な建造物を、古来の空想上の建造物を重ねて『BABELの塔』と呼ぶようになったのであった。
ハルは日本語・英語・中国語・ヘブライ語を扱う翻訳家だったが、昨今の人工知能に仕事のほとんどを奪われて、生きにくい世の中に嫌気がさし、ふとした出来心でBABELに挑むことを決意する。
そこでハルが目にしたものとは・・・?
BABELという混沌を勝ち抜いた先には、果たして何が待っているのだろうか。
各ギャンブラーたちがそれぞれの思いを胸に、後に引けない戦いが、今始まる!